MATCH INFORMATION
試合情報
STARTING MEMBER
スターティングメンバー
2
古賀 紗理那
13
山田 二千華
5
曽我 啓菜
18
サラ・ ウィルハイト
1
島村 春世
3
塚田 しおり
20
井上 琴絵
RESERVE MEMBER
リザーブメンバー
16
小島 満菜美
10
澤田 由佳
12
山内 美咲
4
柳田 光綺
9
廣瀬 七海
6
上野 香織
8
野嶋 華澄
マッチリポート
第1セット、序盤から両チームセッターを中心としたコンビバレーでサイドアウトを取り合う拮抗した展開となる。中盤もAパスからミドルを中心にオフェンスでは打ち合うが、ブロック&ディフェンスでリズムを作りリードする。終盤、1ローテのオフェンスが機能せず連続失点で逆転を許すも、島村のオフェンスやサービスエースの活躍で追いつく。しかし20点以降にサービスエースを許すなどサーブレシーブで乱れ、22-25とセットを落とす。
第2セット、久光のスピードサーブにおされ追う展開となるが、山田・曽我などサーブで攻め返し少しずつ点差を詰める。中盤、井上の好ディフェンスから、曽我やウィルハイトがオフェンスで応え逆転するも、久光・両レフトの落ち着いたプレーに再度逆転を許す。終盤、古賀・ウィルハイトのオフェンスを中心に得点を重ね20-20。サイドアウトを取り合うが、勝負どころを取り切るとこができず22-25でセットを落とす。
後がない第3セット、ウィルハイトに替えて廣瀬を起用。ブロックを利用した思い切りの良いスパイクやバックアタックで存在感を見せる。しかしなかなか流れが掴めず追う展開となり、セッターを澤田に替えBパスからクイックを使うなどオフェンスの変化を見せる。しかしサーブレシーブが乱れ、自コートでのミスが増え始め、5点差を負う展開となる。なんとかリズムを変えたいレッドロケッツは、ウィルハイトがリザーブからコートに戻り、澤田のブロックポイントなどもあり連続得点で流れを引きよせるが、久光・エースの井上選手を中心に主導権を取り返され、再び追う展開を強いられる。終盤、古賀のオフェンスや山田のブロックポイントで追い上げを見せるも、最後まで久光の攻めのバレーに押し切られ18-25。セットカウント0-3で敗戦した。
【第32戦(1/15代替試合) 2022/4/2(土) ハイライト映像】
MATCH PREVIEW
試合の見どころ
10月の開幕から間もなく半年。長いレギュラーラウンドを締めくくる戦いが、いよいよやってくる。しかもその二戦は、ファイナルラウンド進出をかけた戦い。リーグ戦の締めくくりのみにとどまらず、絶対に負けられない、負けたら終わりのトーナメント戦、とも言うべき戦いだ。
新型コロナウイルスの影響に伴い、延期されていた久光スプリングスとの2戦が4月2、3日にNEC玉川アリーナで開催される。昨年末の皇后杯を制した久光は、年明けからも安定した力を発揮。現在3位につけるレッドロケッツを追う、4位からの逆転を狙う相手だ。
チームの中心はアウトサイドヒッターの井上愛里沙。副将としてチームを引っ張るだけでなく、攻撃面でも柱となり、サイドアウトからでもラリー中でも前衛、後衛を問わず攻撃参加し、さまざまな方法で得点につなげる。皇后杯でもMVPを受賞したエースアタッカーだ。加えて、昨夏の東京五輪でアメリカ代表として金メダルを獲得したミドルブロッカーのフォルケ・アキンラデウォ、井上の対角に入るアウトサイドヒッターの石井優希、セッター対角の中川美柚といった多彩な攻撃陣をセッターの栄絵里香がバランスよく使い、栄の選択肢をより多く増やせるようにリベロで主将の戸江真奈がレシーブの要としてチームの土台を支える。まさに攻守のバランスに長けた、選手層も厚いチームであることは間違いない。
ではそのチームに連勝するためのカギは何か。多彩な攻撃陣が少しでもよりよい状態で攻撃参加できないよう、まずはサーブで攻めること。現代バレーでは最重要ともされるサーブで攻めるべきポイントを狙い、崩して攻撃を絞らせ、ブロックで仕留める。もしくはブロックタッチから攻撃につなげ、久光にも負けないレッドロケッツの多彩な攻撃陣がオフェンス勝負で負けないことだ。
何を当たり前のことを、そう思う人もいるかもしれない。だが繰り返すようだが、この2戦は互いにとって絶対に負けられない、負けたら今シーズンの戦いが終わってしまう重要な試合だ。1本1本、1球1球にプレッシャーがかかり、「いつも通り」や「当たり前」が一番難しい環境下、会場には限られた数のサポーターしかいない。
だが案ずることはない。画面越しに多くの人たちが「頑張れ」と声援を送り、勝利を信じて祈り続ける。その力はきっと選手にも伝わるはずだ。そして普段から試合を想定し、厳しい練習を行ってきたホームアリーナが会場だ。どれほどのプレッシャーがかかる状況でも、レッドロケッツにプラスのエネルギーが生じることも間違いない。相手の攻撃を封じるべく、守りではなく攻めの姿勢でサーブから攻める。どこへ打てばトスが絞れるか、そこでどんなディフェンスをすれば効果的なのか。戦い続けて技を磨いてきた選手と同様に、スタッフ陣がつみあげてきたデータも、分析力も、すべての力を結集し、いざ、レギュラーラウンド最後の連戦へ。
ここまで週に3試合を行うなど、超ハードスケジュールをこなしてきたレッドロケッツと同様に、久光も10日で6試合という厳しい環境下で戦い抜いてきた。厳しく、苦しいレギュラーラウンドを勝ち進み、最後に頂点へ立つためのファイナル進出をかけて戦う相手として、これ以上ない、絶好の存在でもあるはずだ。
負けられない二戦を制すれば、数字以上に「勝ちきった」という自信につながり、それが勢いに代わり、優勝を後押しする力になる。苦しかったことも、すべてを力に変えて、コートへ向かう。レッドロケッツは負けない。勝利を信じ、共に戦おう。
「PICKUP PLAYERS」は4/3の試合情報へ